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木彫りに漆を塗る日本独自の堆朱である村上木彫堆朱。堆朱は、中国の漆芸の一技法で、木地に漆を500回以上も塗り重ねて堅く厚い漆の層に刃物で模様を彫り起こし気の遠くなるような工程を経て完成され、彫られた文様の断層には漆の層が重なってみえ、鎌倉から室町時代にかけて「唐物」と呼ばれて人気を集めました。中国堆朱に対し、村上木彫堆朱は木彫りの上に朱漆を塗るため、「漆彫り」ではなく「木彫り」。そのため文様に漆の断層は見えず本来の堆朱とはことなる木彫り独特の素朴な味わいがあります。
村上地方は新潟県下越地方の城下町で、平安時代から天然漆の産地であり、室町時代後期の応永年間に、京都から寺院建築のために訪れた漆工が彫刻や漆塗りの技術を伝えたといいます。
本格的な木彫堆朱の生産が始まるのは江戸時代中期以降。文政年間に、参勤交代で江戸に勤めていた村上藩士たちが彫漆の名工玉楫象谷(たまかじぞうこく)に学び、その後さらに町の職人へと伝わっていきました。
昭和30年2月に新潟県文化財に指定され、昭和51年2月には、当時の通産省より村上木彫堆朱として、国の伝統的工芸品に指定されました。
使いこむほどに艶が出てさえた赤色が引き出され、村上堆朱の落ち着いた高雅な持ち味は今なお変わることなく多くの愛好家に親しまれています。
日本漆工協会編「漆器産地の沿革と現況」
沢口悟一著「日本漆工の研究」より
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